少年少女の非行や子どもの犯罪被害を食い止めようと、宮城県警は防犯団体や教育界などの関係者とともに青少年健全育成チーム「SKIT(スキット)」を県内全署に発足させる。関係者の連携を強化して学校で行う非行防止教室などの中身を充実させ、子どもの犯罪や被害を抑止しようという試み。年内に各署でチームを立ち上げ、来年度から本格始動する。
チームは防犯や交通安全などに携わる署員や少年補導員、防犯ボランティアら複数の外部の関係者で編成する。少年犯罪を取り巻く地域の実態に応じて、各署で人数やメンバーを決める。
主な取り組みとして、各地域の学校で行う非行防止教室などの企画や実施に向けた調整にあたる。チーム名のSKITは「青少年」「健全」「育成」「チーム」のそれぞれをローマ字で記した頭文字から取った。
県警によると、警察が協力する非行防止教室などは従来、各学校の求めに応じて行ってきた。取り組みは地域や学校によって温度差があり、前年度の実施校は397校で、県内の全小中高校の49%にとどまった。
来年4月に施行予定の改正学校保健法では、地域の警察署やボランティアとの連携による学校安全対策の強化が盛り込まれている。県スポーツ健康課は「それぞれの地域で、子どもの安全対策がシステムとして強化される」と県警の取り組みを歓迎している。
県内では近年、携帯電話の出会い系サイトを使った性犯罪や不審者による「声かけ」の被害に遭う子どもが急増。今年1―9月、窃盗や恐喝などで逮捕されるなどした刑法犯少年(18歳未満)の再犯率は34.2%で、過去10年間で最も高い水準となるなど、子どもの規範意識の低下も問題視されている。
県警少年課は「社会環境や規範意識の変化に対応した被害防止策を教える機会が増えれば、犯罪の加害者、被害者となる子どもは減るはずだ」と効果に期待している。
性犯罪に類するワードで検索したときに少しでも犯罪による刑罰などの記事を表示させ、性犯罪を抑止する目的で、性犯罪に関する記事を抜粋。
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