2005年11月、広島市安芸区で市立矢野西小1年木下あいりちゃん(当時7歳)が下校中に殺害された事件をきっかけに、あいりちゃんの遺族と交流する性犯罪被害者の女性の手記が22日、ブログで公開される。また、矢野西小の通学路では21日も保護者らが児童の登下校を見守った。22日で発生から3年になるが、今も多くの人の心の中で事件の記憶は風化していない。
手記は、広島市在住の30歳代女性の体験や思いを支援者の京都府に住む主婦が代筆した。女性は幼い頃に性犯罪被害に遭った。その後、自傷行為を繰り返し、精神疾患に苦しみ、心に被害の後遺症が今も残る。
あいりちゃんも性犯罪の被害者と知った女性は事件直後の05年12月、遺体の遺棄現場を訪れ、あいりちゃんへのクリスマスプレゼントのぬいぐるみと、あいりちゃんの父、建一さん(41)への手紙を献花台に供えた。その時、「おばちゃん、ありがとう」というあいりちゃんの声が聞こえてきたという。
手紙を通じて建一さんとの交流が始まり、建一さんを支援する輪は広がって、06年にインターネットのブログ「STOP犯罪 星になったあいり」を建一さんや支援者が設けた。
あいりちゃんから前向きに歩き出す勇気をもらった女性は07年に第1子を出産、「生きていて良かった」と思った。あいりちゃんへの思いや性犯罪被害者の気持ちを伝えたいと、被害に遭ったことや、その後の苦しみ、出産などを手記としてつづり始めた。
だが、今も被害が突然よみがえるフラッシュバックが起こり、執筆が困難になった。そこで、建一さんの支援者でブログを管理する主婦が代筆を引き受けて、完成させた。主婦は「あいりちゃんも殺人や性犯罪が起きない世の中を願っている。女性の体験や思いから性犯罪がどれほど重い罪かわかった。手記を通して多くの人にそれを知ってほしい」と話している。
◇見守り活動を継続 PTA会長
児童が描いたヒマワリの絵を前に記者会見する土田校長(広島市安芸区で)=宇那木健一撮影
矢野西小の通学路では、21日も多くの保護者や地域住民が登下校を見守った。活動に参加している無職男性(71)は「22日の節目の日を、子どもの安全について考え直す日にして、活動を盛り上げていきたい」と力強く語った。同小PTAの下本伸会長(44)は「事件を二度と起こさないためにも、見守り活動を継続していく」と話した。
矢野西小では、あいりちゃんが大切にしていた種を元にしたヒマワリが、今夏に初めて花開いた。同小はあいりちゃんを忘れないでとの思いを託し、夏に採れた種を保護者や児童に配った。ヒマワリを描いた児童の絵と共に記者会見した、土田真理子校長は「来年には、矢野の町であいりちゃんのヒマワリが咲き誇っているでしょう」と話した。
性犯罪に類するワードで検索したときに少しでも犯罪による刑罰などの記事を表示させ、性犯罪を抑止する目的で、性犯罪に関する記事を抜粋。
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